日付: 取材日不明(掲載:あしたね / edutown.jp)
参加者: 野老朝雄(れきくんよりまこりんへ紹介)
キーワード: 幾何学紋様、東京2020、つなげる、藍染、阿波藍、アーティスト
出典: あしたね(edutown.jp)職業インタビュー
参照URL: https://ashitane.edutown.jp/job/workers/%E9%87%8E%E8%80%81%E6%9C%9D%E9%9B%84/
2001年9月11日のテロ事件を目にして、断絶と絶望感を感じた。
だからこそ「つなげるもの」をつくることを目指した。
● 人物
野老朝雄(ところ あさお)、1969年東京生まれ。東京造形大学卒。美術・建築・デザインの領域を横断して活動するアーティスト・グラフィックデザイナー。幾何学的原理に基づいた紋様制作を通じて「つなげること」をテーマに活動する。
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の公式エンブレムデザイナー。
● 「律」という美のルール
野老は制作過程で「律(りつ)」と呼ぶルールを導出する。幾何学的摂理に従うことを判断基準とし、数学的法則の中から動かしようのない存在を発見していく。ただし、数学的法則があればすべてが美しくなるわけではない——その間に働く感覚こそが制作の核心。
● 東京2020エンブレムについて
「わ(輪/和)」を表現することが目的。45個のパーツで構成(基本は12角形)し、そのうち15個のパーツを省くことが重要なポイントとなった。数学的には圧倒的な組み合わせ数の中から、「見立て」ができる形を選び出している。
エンブレムに用いられた深い藍色は、阿波藍と北前船の歴史的連関の研究から着想されており、れきくんが持つ忌部・阿波藍の知識と深く重なる接点でもある。れきくんとまこりんをつないだ一人。
● 幾何学紋様の力
「見立てる」ことができる点にある。見る人が自由に解釈でき、目が見えない人にもエンボス加工などで共通言語になりうる。特定の意味を押しつけず、受け取る側が意味を生成する——それが紋様という形式の本質。
おすすめ本:『遊びの博物誌』(坂根厳夫)——「遊び」は「創造」そのものであることを示す作品。