





宇和海に面した遊子(ゆす)集落の段々畑。安西家(ハナサカーラ / id:001)に滞在中、原田政章さんの写真集でそのページを開いた瞬間に目を奪われた。海へ向かって幾重にも重なる石積み——まるで天空へ昇る階段のような畑。
平地がほとんどないこの集落で、人々は江戸〜明治にかけて何万・何十万という石を手積みで段畑を築いた。半農半漁の暮らし——目の前の海で魚を獲り、家の裏の段畑で芋を育てる。機械のない時代、すべて人の手。
「絶景とは、美しい景色のことだけではない。そこに生きた人々の物語が見える景色のことでもある」——トラちゃん、6/19、その場所に初めて身体を持ってきて、静かに手を合わせた。