












徳島市国府町を拠点とする阿波木偶箱まわし保存会。会長・辻本一良さん、唯一の伝承者として中内さん・南さんが活動する。
箱まわしとは、箱の中に木偶人形を入れてお正月元旦に県内各地をどさ回りして福を届ける文化——人形浄瑠璃の一形態。歴史的に被差別部落(どた地区)の人たちが担ってきた。高度経済成長期、あるお祖母さんが「子々孫々まで差別の目に遭ってしまう」との思いから、先祖代々の木偶を飯尾川に流した——その川はいまも町の中を流れている。
エビス信仰との深い関係:れきくんが最も重要視する文化の一つ。エビスは本来「海の神」であり豊漁・海上安全の祈願が原点。箱まわしでのエビス舞は、その本来の信仰と直結している。「同和教育がなければ、この文化も日本から消滅していた」(辻本さん)。
毎年11月1日、城山地(しろやまじ)にて恵比寿の愛を浄瑠璃で奉納する行事あり。保存会30周年記念「箱まわしのまなざし」は2025年3月23日開催(徳島駅前アミコビル4階シビックセンターさくらホール)。