







唐人駄場遺跡から降りると、景色は一転する。開けた空、広がる海——「空海マジック」。海際にド〜ンと佇む、竜宮神社。
「どこか、境界の気配。陸と海のあいだ。こちらと、あちらのあいだ。居るだけで、"切り替わる"場所」——地元の人に勧められ、サンセットまで約一時間半、波の音に癒やされ潮風にあたりながらぼんやり過ごした。
そこへ入れ替わりで三組のふたり連れが現れた——オーストラリア在住のイタリア人と日本人のカップル、バンで全国を巡る若いふたり、そして高知の男たち。波に揺られ、流され、この場所に集まってくる人たちの物語に耳を澄ませ、共振した。
やがて地元の彼らが語ってくれたこの神社の"まさかの別名"——「パンチラ神社」。笑いとどこか艶めいた神気が確かに流れている。
【5円のご縁】一人取り残され残照を眺めていると、高知在住の男性・黒川さんが神社に現れた。おそるおそる声をかけると、たちまち話が弾む——きっかけは5円玉(ご縁)。「ガイア(kochi GAIA)に行ってみて。あそこは絶対面白い」「マガリ堂(マガリドウ)も——ガイアの社長が土佐に移住してパンとコーヒーを」と教えてくれた。道教系の御札「明王招財」(玉皇山 聖王)も手渡していただく。
「高知とは、こういう土地なのか——」とトラちゃんは思った。点と点が、確実に"何か"で結ばれていく。