66番雲辺寺——遍路最大の難所のひとつ。汗、ダラダラ。息、ゼェゼェ。アンマのバジャンを聴きながら登る。「肉体を離れた妹・理絵と一緒に歩いているような感覚になった」。そう記すと今も鳥肌が立つ——風なのか、記憶なのか、それとも別の何かなのか……でも、たしかに居る。笑いあったから、リアルにそう感じてるよ。小柳ゆき「傷ついた翼」を何十回も聴き続けながら鳥肌が立ち続けた一日。山頂からの眺望——「越えた先の風は、どうして、こんなにも気持ちいいんだろう。生きてるなぁ、とカラダが先に笑っている」。